手術・保証人・ACP(人生会議)から考えた、これからの生き方
自分のことは、最期まで自分で決めたい
手術の同意書にサインをするとき、「保証人が必要です」と言われ、心に小さな波が立ちました。
おひとりさまが増えている今の時代。それでも医療のしくみはまだ「家族がいること」が前提になっています。
なぜだろう。そんな小さな違和感から、わたしは「最期の生き方」について考えるようになりました。
手術の保証人問題|おひとりさまが直面する現実
1年前、手術を受けることになったときのことです。
病院から求められたのは、緊急時に連絡が取れる保証人でした。
地方ではまだ珍しくない仕組みなのかもしれません。けれど、
- 家族がいない
- 遠方に住んでいる
- 気軽に頼める人がいない
という人も、今は少なくありません。
がん相談支援センターのケースワーカーさんはこう話していました。
「都会では、おひとりさまでもなんとか対応しているケースが多いですよ」
リモートの時代、家族の距離感や関係も変わってきています。制度の方も、そろそろその変化に追いついてほしいと感じました。
ACP(人生会議)とは|終末期の希望を書き残す仕組み
この出来事をきっかけに知ったのが、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)です。
日本では「人生会議」とも呼ばれています。
ACPとは、自分が人生の最終段階をどのように過ごしたいかを書き残しておくものです。
もし自分で判断できなくなったとき、医療者や家族がその内容を尊重し、本人の意思に沿う判断をするためのものです。
大切なのは、何度でも書き直せること。
痛みが強いときと穏やかなときでは、気持ちは変わるものです。そのときの思いを残しておくことで、家族の迷いも減らすことができます。
わたしがACPを書いた理由
わたしも実際にACPを記入しました。
理由はとてもシンプルです。
「自分がいなくなったあと、大切な人が苦しまなくていいように」
その思いからでした。
延命処置についての希望も書き添え、免許証の裏には
「気管挿管などの延命処置は希望しません」
と記しています。
簡単な決断ではありませんが、これもまた「自分の人生を自分で生きる」ための一歩だと思っています。
高齢になると「自分のことを決めにくくなる」現実
昔、姑が銀行から帰ってきて怒っていたことを思い出します。
「自分のお金なのに、自由に使えないなんて!」
高齢者を守るための仕組みが、時に本人の尊厳を奪ってしまうこともあります。
もちろん詐欺は年々巧妙になっています。だからこそ対策は必要です。
それでも「心配だから」「安全のためだから」と制限ばかり増えてしまうのも違う気がします。
わたしなりの詐欺対策と資産管理
資産は多くなくても、「自分で決める自由」は守りたいと思っています。
そのために、わたしが心がけていることがあります。
- 若い世代に相談する
- 知らない電話には出ない
- 電話帳ナビなどのアプリを活用する
- クレジットカード明細を確認する
- 公式サイトから直接ログインする
大きな対策ではありませんが、自分のことを自分で守る意識を持つことが大切だと思っています。
聡く年齢を重ねるということ
最近よく思うのは、「聡く年齢を重ねたい」ということです。
人に委ねすぎず、孤立もしない。
自分を守りながら、人との関係も丁寧に保つ。
その中で、最期まで自分らしく生きる準備を少しずつ進めていきたいと思います。
まとめ|おひとりさま時代の終末期準備
保証人、ACP、銀行口座。
一見別の問題のようですが、どれも共通しているのは「自分の意思をどう残すか」ということです。
おひとりさまの時代だからこそ、日常の小さな選択から「自分の人生を自分で決める」練習が大切なのかもしれません。
その経験が、いざという時の心の支えになる。わたしはそう感じています。
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