病気に「自分らしさ」までうばわせない

メガネ 思うこと

生きてきたように

病院で驚いたこと

病院待合

最近、検診で大きな病院に行った時のことです

一時期、患者さんの名前を「〜様」づけで呼んでましたよね(変)

今はプライバシーに配慮して、番号で呼び出されたり、どうしても見つからないときには

最後の手段として名前で呼ぶようになっているのかなと思います(〜さんづけです)

そう、売店に行っていて「まつむしさ〜ん!!」と看護師さんから探された張本人です

大人しく座っていると、定期的にそして頻繁に流れる院内放送があります

「暴言、暴力、性的嫌がらせなど〜」

要は、常識外のことをしたら、出禁にしますよ!というアナウンスです

そんなことって10年くらい前はなかったように思います

昔、警察署に貼っていた「人間やめますか、覚醒剤やめますか」のポスターのように

院内にペタペタ貼っている、看護師さんが怖い顔をして「暴力、ダメ、絶対」のポスター!

そんなものは見たこともありませんでした

そして会計を済ませようとした時、横の年配の男性が何か怒鳴っていて、

挙げ句に料金を会計係の人に投げつけたのでした

人間としての品位

数年前の検診の時、病院のお昼の空いた時間に、男性がスーツを着て、各部署に挨拶をしておられました

ネクタイをしているけれど、カッターシャツの襟元がかなりゆるくなっていて、随分お痩せになっている印象でした

検診の準備ができて、わたしを呼びに来た看護師さんは目が真っ赤でした

聞けば、ホスピスに入るので挨拶のために、最後くらいはちゃんとスーツでといって、

の後の言葉はありませんでした

自分だったらできるかなと深く考えさせられたことでした

誰からも奪われないもの

水滴

事故や災害、ある日突然、命を落とした方々には言葉もありません

「病気になって良かった」なんて思えるほど人間はできていません

痛い検査は嫌ですし、できれば病院とは関わりたくないと思っています

夫は在宅療養でしたが、ある時期から

もう治らないとわかっていました

「治してください」ではなく、最期まで先生や看護師さんといい関係でいようとしていたと思います

生来のひとたらしの性格もあり、みなさんと仲良くできていました

本人は冗談を言っているのに、主治医は悲しみのあまり時々号泣していました(いいのかな)

こんなふうにスタッフの思い出になるのもいいよねとしみじみ思ったものでした

その人のあり様で、感動や優しさが波紋のように広がっていくことってあるんだなと思います

病に伏してなお、奪われないものは「その人らしさ」です

亡くなって残るのは、その人の肩書などではなく、ただその人が

「どんな人だったか」だと思います

夫を見習って、「わたしらしさ」を磨いていかねばと思うのでした

わたしらしさとは

長く主婦業をやっていると、大事なことは夫任せにしたり

子どもからの新鮮な情報(笑)を無料でもらったりするのが当たり前になっていました

わたしって何が好きなんだっけ

それを思い出すのが、これからもわたしの目標でもあります

夫や子どもの考えに安易に乗っかっていたすべはもうありません

胆力を取り戻さなければなりません

今、好きなもの

楽しいことは何でも好きなんですけど(みんなそうですよね)

最近のイチオシの漫画があります

わたしが読んだ漫画の中で、くだらなさが秀逸で、最高傑作だといっても過言ではありません

女の園の星

 

 

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