病気になった時に、誰にどこまで伝えるか

コーヒー 身体のこと

何をどこまで伝えるか

ミニヨン

手術が必要な病気だと分かり、仕事を続けるのか辞めるのか、どうするかを考えました。

大事なことは、気が弱くなっている時に決めてもいいことはないので、ひとまず、今は退職はしないと決めました。

検査や手術が必要となると、上司にはもちろん報告は必要です

では、同僚にどこまで伝えようかと考えました

病気は皆がなるものではありますが、弱点として印象付けられることもあります

昇進など望む人は言わない人もいるようです

結論、わたしは同僚一人一人に自分の病気と、
それに伴う手術、お休み期間、
術後想定される後遺症などをサッと話しました
(部署が小さかったから出来たのかもしれません)

話される方もびっくりするだろうなとは思ったのですが、

「元気になって戻って来たいことを主体に伝えました

おおよそ、理解してくださったのではないかと思います

言葉は額面通りに受け止める

卵

退職しないと決めた以上、自分の存在が「実は本当は迷惑なんじゃないか」とか考えないと決めました

要は空気は読み過ぎないことです

裏の裏は表です

そもそも他人が、考えていることなど分かるはずもありません

それでも悪い方へ捉えがちな時は

今、病気を抱えて「いつもより弱気になっている」んだと言い聞かせました

何度も謝らない

カップ

手術が決まり、「忙しいの時期なのに、すみません」と何気に言っていたんでしょうね

自覚はなかったのですが、同僚のひとりが

「まつむしさん、もうそれは言わないことにしようよ、また元気になってくれると嬉しい」
「明日は我が身、まつむしさんが謝ったら、わたしが病気になったとき謝らなきゃいけなくなるよ」

と言われました

つい何度も謝っていたのは、もちろん本心でもありますが、「責められたくない」気持ちもあったと思います

傷つきたくなかったんですね

それ以来は、仕事の時は集中し、病気のことでむやみに謝らない様にしました

ありがとうに変えることにしました

人が足りなくなったら、補充するのが上司の仕事ですし、そこは上司を信頼しました

そして期待に応えてくれました

公的機関の相談センター

アイフォン

今はがんや病気と就労が両立できるよう、

がん支援相談センター
両立支援.産業保健総合支援センター

などがあります

文字で書くと固そうな、「なんだかなーお役所仕事?」って感じですよね

わたしもまったく期待していませんでした(すみません)

でも、実は電話の向こうにはプロフェッショナルがいます

相談にのってくれるのは、看護師さん、ケースワーカーさん、心理士さんなど、それぞれでした

それぞれの立場からアドバイスを頂けるのですが、わたしが胸を打たれたのは

同じく夫を亡くした看護師さんのお話でした

どの職種の方も、必ずわたしの利益を一番に考えて教えてくれます

そして、職種は違えど皆さん必ず同じことを言うことがありました

まずは絶対仕事を辞めないこと

がん、かもと言われて辞めることを

びっくり退職」というんだそうです

そして必ずまた、いつでも電話してくださいと言うのでした

匿名もありです

生きるという本能

手

病気になる前は、朝起きるたびに、ベッドのとなりの不在を確認する日々でした

「(夫が)いないものは仕方ないよね」と気を取り直し、今日のタスクを確認し気持ちを切り替える

病気と分かった瞬間、

「ああ、これでまた彼に会えるんだ」と思ってホッとしたのも実は本当です

でも人生の終わりが目前かもしれないと感じた時、とてつもなく怖くなりました

あれだけ夫に会いたいと願っていたのに、です

夫との再会の楽しみを一瞬は思っても、いわゆる終活はできませんでした

生きたいと思うのは、生物としての本能なのかもしれません

相談相手を探す

チームワーク

病気の時は特にひとりだと、立ち向かえないことがたくさんあります

あらためて、おひとり様の覚悟とは、

ひとりでできることは、粛々とするけれど、どうしても不安や恐怖が大きい時には、相談することだと知りました

そして相談先は必ず分散しておきます

内容が重たいならなおさらです(相談される方も重いし、怖くなっちゃいますよね

いろんな立場の人の意見を聞く方が、自分の今の状況を俯瞰的に見て、ちょっと冷静になって、最善を選択することもできます

相談相手として

今回のキーパーソンは上司で、「仕事は続けよう」と相当の配慮がありました

もし手術の後、化学療法になっても「みんなが疲れた時に休すむ場所」として横になれる場所を確保してくれました

感情的にならずにわたしの利益を一番に考えてくれたがん支援センターの皆さん

忙しい仕事を引き受けてくれた同僚

手術中待機してくれていたこども

花やお守りなど送ってくれた友達

留守を預かってくれたお隣さん(回覧板など)

ここまですべて偶然にも女性

一番慌てて感情的になったのが(笑)でも、わかってるよ!

小さな頃から、気が小さいけどとても優しい兄でした

子どもの頃、母が生きたエビを沸騰した鍋に入れるのを見て以来、今もエビが食べられない兄、兄の分も食べるわたし(笑)

「まつむしがいなくなるのは、俺耐えられん」と言いながら号泣し、あとは話にならなかった

「退院したよ!」の声にまた「よかったー!わーん!」と子どもみたいに泣く

兄を泣かせないためにも元気にならなければ!

兄弟

 

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