未亡人の資産運用

資産運用 ひとりの工夫

夫の生命保険をどうする

銀行や生命保険会社からの電話がつづく

セールスマン

夫いなくなり、書類整理も段々と終わりに近づきつつあった頃、生命保険がおりました

それから、頻繁に銀行や生命保険会社から電話があるようになりました

「これからは奥様一人の生活ですが、人生100年時代、何かと物入りになりますよ。」
「今奥様が病気になったら、どうしますか?お子さんが一人になってしまいますよ」

電話に出るたびに不安になっていきます

「私どもでしたら、いつでも奥様のご相談にのりますよ、お金を倍に増やせる商品もご準備しております」

「家の近くに来ておりますので、お話だけでも」インターホンをのぞくと菓子折りを持った生命保険会社のベテランの風格の2人が満面の笑みで立っていました

お金の知識がない

わたしの育った環境はあまり裕福ではありませんでした

両親は真面目な人でしたが、投資や株などはギャンブルだといい、毎日が節約生活、貯金は郵便貯金のみ(郵便貯金でも定期預金は5%くらいはあったそう)

高度成長期の日本でしたから、貯蓄だけでも良かった時代でもありますね

自分で勉強し、選び、責任をとろう

初心者

経済ブロガーさんに相談する

生命保険のベテランさんの満面の笑みに、なんとなく恐怖を覚えて(すみません)居留守を使い

とりあえず携帯で「資産運用」と検索してみますが、証券口座も持っていないわたしにはよくわかりません

今度はFIREを達成した(とされる)人気ブロガーさんの記事を読み漁りました

その中で、いつでもお問い合わせ可能とあるブロガーさんに、わたしの今の状況と資産、収入をお話しし、おすすめ金融商品を教えて下さいと記入しました

すると次の日にはみなさんに公開される形で、わたしのすべての金融資産が公開されました

コメント欄には、「自分なら〇〇商品にぜんぶ突っ込む」「俺と再婚しようよ」など書いてありました(ありがとうございます)

ブロガーさんからはちゃんとおすすめ商品がメールで返信がありました。そしてオンラインサロンの勧誘もありました。

「あ、そりゃあ、夫を亡くした未亡人の無知なわたしは、ブロガーさんにとってはPVが稼げる格好のネタなんだな」

「金融の優良な情報がタダなわけがないよね、だったらみんな働かなくていいじゃん」

甘かった自分

自分の大事なお金を人任せにする、なんて浅はかだったんだろうと大いに反省しました

(ちなみにブロガーさんが紹介してくださった投資信託はちゃんとしたものです)

お金のことを自分の頭で勉強しようと、その足で本屋に行きました

ちょうどNISA(旧NISA)が始まることもあり

本屋に行き、金融の本を10冊選んでひたすら読みました

その中の1冊で読みやすかったのは 山崎 元さんのほったらかし投資術です

わかりやすくて投資の一歩を踏み出すきっかけをくれる本となりました

(先生のご逝去に際し心からお悔やみ申し上げます)

また、その頃とても地味なYouTubeを聴いていました

のちに日本で最大のコミュニティとなるリベラルアーツ大学です

(大変恐縮ですが、当時はマインドマップの地味な画面に学長さんの声も今よりは低く、こんなにカラフルな動画になるとは、まったく想像できませんでした)

 

積立NISAをやってみる

株のチャート

いろいろ本を読んだ結果、政府おすすめの積立NISA(旧NISA)をやってみることにしました

まずは証券口座を開設するところから始まります

当時は自分のパソコンも持っておらず、夫の古いパソコンをなんとか使えるようにしました

初めに選んだ投資信託は楽天VTIです(今はちょっと手数料がお高めでおすすめはしませんが)

ちょうどその頃コロナショックもあり、VYMも少し購入しました

あれから数年、時期が良かったとこもあり、楽天VTIは含み益となり、VYMの配当金は毎月の美容院代くらいにはなりました

これからのわたしにそんなに大金っている?

  • 子どもに取っておくお金
  • 家の修繕費に取っておくお金

他に大きなお金っている?

車は、今の車を乗り潰せばもう買うことはないでしょう

全資産のうち

アメリカ生債権(金利が4%ちょっと)

楽天VTI(旧積立NISA)オールカントリー(現積立NISA枠)VYM

現金

それぞれ3分の1ずつくらいに分けています

あとはほったらかしです(先述のほったらかし投資術)

収入の範囲内で暮らしていく、そう心がければもう証券口座をたびたび開くこともなくなりました

そうすると、銀行や生命保険会社からの連絡にも出る必要がなくなりました

不安にさせられていたのは、ただ自分の不安を相手に見透かされていたからかもですね

あとは航路をただ守るのみです

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