夫亡き後に、親族とうまくいかなくなる理由

こども 思うこと

今までの人間関係が崩れるわけ

黒猫

悲しみに順位づけしない

精神状態が良くないと、親戚関係でもバランスが崩れかけそうになる時があります

今まで良好だったのに、なぜ?

それはそうですよね

それぞれの立場で唯一無二の人を亡くしたわけですから

わたしにとっては夫

子供にとっては父

義父母にとっては初めて授かったこども

兄弟にとっては幼少期から知る血を分けた人

悲しみはそれぞれの立場で、それぞれが耐えられないと思っています

もっというと「自分こそが一番悲しい」と思っています

しかし、誰の悲しみが一番なんて順位などつけられるはずもないのです

ですが、それぞれが自分の悲しみをこらえるのに精一杯で人のことを考える余裕がありません

そんな時の法事などで一発触発、とよく聞く残念な話です

 

心療内科 精神科を頼ろう

「豆腐メンタル」とか「メンヘラ」なんて言葉があるくらい

メンタルが弱い=良くないイメージですよね

メンタルが弱いとか強いとかって変な言い方で、その時のその人の状況次第だと思うんです

わたしの当時の状況は配偶者との死別、死別はストレス度100!堂々の1位です

不眠が続き、すると思考は悪い方へ向かい、

黒猫が横切った→なにか良くないことが起きるかも?(かわいいのに)

こんな悪循環の中にいては正しい判断をすることが難しくなると思い

思い切って心療内科を受診しました

カウンセラーや精神科医に話を聞いてもらったのは正解でした

相性もあるかもですが、

ちゃんと専門の医療機関にかかって自分をケアしたかったのです

軽い睡眠薬をもらい、一周忌が終わるまで定期的に通い、話を聞いてもらいました

カウンセラーや精神科の先生は、物事を俯瞰的に見る専門家ですから

考え方や視野が狭くなっているわたしにいろんな言葉をくれました

その悲しみがお互いへの怒りに変わらないようにしたかった

カウンセラーや精神科医は、冷静で感情に流されない訓練をうけた専門家で

わたし達が、押しつぶされそうになっている悲しみとは近すぎず、適切な距離を図ってくれる

おかげでわたしは鬱になったり、親戚関係で決定的な危機に陥らずにすみました

遺族外来を利用するのもあり

夫が亡くなってしばらくすると、病院から遺族外来のおすすめがありました

結局、遺族外来にはいけませんでした

お世話になった主治医、看護師さん、他病院関係者の皆さんには感謝しかありません

でも夫が亡くなったもう病院には行けない

自分の悲しみだけで精一杯で、他の人の悲しみは聞けない精神状態でした

今から振り返ってみるとかなり追い詰められていた状況だったと想います

心療内科や精神科があまり、という方は遺族外来と手段も利用してみてはと思います

さみしさはしっかり自分であじわう

さみしさ

子どもでさみしさを解消しない

初めてひとりで過ごす夜、本当に「シーン」ていうんだなと思いました

寝付くまで夫が話を聞いてくれていたのに、誰かの声がないと落ち着きません

久しぶりにラジオをつけてみる

夜は案外長くて、さっき目を閉じてからまだ30分も経っていない

誰かと話したくなる、そんなとき子どもを思いつく

子どもは亡くした人をよく知る、悲しみも共有できる、気を遣わない使い勝手のよい人物

でもちょっと待って、子どもも親を亡くすと言う悲しみを背負っているわけです

子どもの人生を、母親の孤独感を紛らわす道具にしてしまわないように、

もっと言うなら、亡き夫の代わりにしないようにしなければなりません

その子可能性、そして人生を潰してしまう可能性があるからです

くだらないことにこそ

お笑い番組とか落語とかお好きですか

落語はなかなか奥が深いですよ

好きな芸人さんはいませんか?そのYouTubeチャンネルを登録して観てみませんか

子どもから連絡がある時は必ず出るようにして、

子どもに話すときは、なるべく夫の話は楽しかったことを

また最近仕入れた面白かったことを中心として

くだらない楽しい話をするようにしています

あの頃の取るに足りない日々や

少し笑えるくだらない話の中に宝物があったように思うからです

わたしの大好きな曲で

「くだらないの中に 星野 源」

まさにこんな結婚生活でした

くだらないの中に

ひとりで考え込まないで

今、人生で一番の危機

子どもや友人よりも、どうか専門家を頼ってほしいなと思います

そしてじぶんを癒やしてほしい

プロフェッショナルに対価を払うだけの価値はあります

(逆に言えば、合わなければ行くのを辞めればいいわけです)

大事な人を失った大きな穴は、他の誰を使っても埋められません

これからの人生をひとりで前に進んでいくためにどうすればいいのか

悲しいけれど、自分で考える

そのために、プロの力を借りるんです

どんなに途方に暮れていても、時の流れというのは優しいもので、

いなくなっていった人が残してくれたものに気がつく時が必ずあります

その時、大事な子どもや親族、友人と良好な関係でいることが

亡き人も喜び、あなたの人生をより豊かにしてくれます

 

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