不安で動くのが一番あぶない
恥ずかしいと思っていたこと
当時、恥ずかしいと思っていることが2つありました
- パートの自分には価値がない
- 国保の手続きをした際に役所の方から「国保は何も入れない人(協会けんぽなどの社保)の保険」と言われたこと
そんな時、夫の幼馴染で事業主がいて
「夜勤をやってくれるなら正社員でもいい」と提示がありました
転職すればこの2つが一気に解決できます
こんなありがたい話はない、お願いしようとしていました
ある女性からの言葉
急いで転職しようとしていた時に、話しかけてきた女性がいました
- 夫を亡くしたダメージはひとりになって出てくるもの
- 子どもが大学を卒業したら、あなたが食べていければいい
- 健康が一番
もう一度仕事の内容を確認したところ、夜勤は平等になるように増やしていきたい、とのことでした
縁故だからこそ平等にしなければ、それはそうですよね
気持ちが焦っている時、情報を正確に理解せず、自分のいいように解釈して飛びつきたくなる時があります
まずは、ひとり暮らしの生活費、ライフプランを立てることにしました
わたしにアドバイスをくれた女性は、40代でご主人を見送った人でした
ひとり暮らしの収支を把握する
わたしの金銭感覚
高校卒業後、進学しましたが、学費や生活費はすべて自分でまかないました
当時も奨学金制度はありはしましたが、家庭の事情で使えませんでした
(もちろんPCや携帯なんてない時代です)
寮費は光熱費と食費入れて30,000円!で激安でありがたかったのですが、当然学費は稼がないと退学ですので、喫茶店でひたすらバイトの生活でした
実家が裕福な生活ではなかったこともあり、家計の管理はわりと得意な方でした
ひとりくらしの生活費
ひとり、いくらあれば生きていけるかを計算しました
食費(実家や親戚が農家なので米や根菜類はほぼ無料)、日用品、光熱費、住居費(持ち家なので固定資産税)携帯代、美容関連、衣服、医療費、税金、交際費込み
トータルおよそ150,000円!あれば大丈夫
その他、車の維持費が20,000円ほどかかります(車税、任意保険代、ガソリン代、車検代をまとめて月に換算)
車はやはりお金がかかりますね、贅沢品かな、お金に困ったら手放すかもしれませんね
でも車関連を除くとあれ、なんとかいけるのでは?
子どもへのお金を計算する
子どもは他県の大学に進学し、卒業までまだ数年ありました
夫の一番の心配事は子どもが無事大学を卒業することでした
卒業するまでの学費、生活費、国民年金、国保、携帯代、
他県へ就職した時の引っ越し代や新たな入居費を概算で計算しました
大体当時350万くらいを想定してました
少し余裕をもって計算し、それには手を付けないようにしました
家にかかる修繕費を見積もる
今、約築30年近くのかなり小さな一軒家に住んでいます
ひとりくらしには大きいのですが、なんとなくですけど賃貸の家賃を考えると、おそらくこのまま住み続けるでしょう
キッチンはリフォーム済みなので、あとは風呂、洗面所、トイレをやり変えます
外装塗装があと2回
シロアリ駆除もそれくらいでしょうか
物価が上がりましたので、だいたい全て合わせて500万円くらいでしょうか、結構な高額料金です
家は売ったほうがいいのかな、賃貸のほうがいいのかな、ここはまだ思案中です
案外どうにかなる
結論、生命保険はまだ手を付けていません
生命保険が入ると、さみしさからあっという間にお金を使ってしまう人もいるようです(お金を溶かすっていうんですね、知らなかった)
遺族年金とパート代でひとりの生活はまかなえることがわかり、その範囲で生活すると決めました
子どもの大学生活費や車の維持費は、パート代の貯金分で当分は足りることがわかりました
ということで、今、転職はせず現在も同じ職場のパートで働いています
当時、お金の勉強はあるYouTubeをずっと聞いていました
今よりずっと低い声で、マインドマップでの説明という地味な画面でした
他にも華やかな経済のサイトはたくさんありました
その再生ボタンを何度も押したのは「よりよく生きるためには」という哲学的なお話が随所にあり、お金を手っ取り早く増やす危険なことはすすめず、再現性のあるお話だったからだと思います
今は裸のライオンさんとなり、多くのフォロワーさんを抱える方となりました
遺族年金改正案について
遺族年金改正案が可決されましたね
世代間や性別でも考えは違うかもしれません
しかし、わたしは夫の遺族年金があったおかげで、あの絶望の頃をお金にそこまで不安なく生活できましたし、焦らずに未来の方向性を選択できました
政府の財政などいろいろ考慮されての改正だとは思います
ただ、そもそも忘れてはいませんか、亡くなるまでに療養期間という厳しい期間があるということを
特に若い世代の方は、老後のことを考えると、男性も女性も仕事を辞めにくい時代となりました。そして働く世代で配偶者が病気になったときには介護休暇で寄り添える日は90日です
死を眼前にして孤独を感じている配偶者に、寄り添えるのは90日間
それが短いか長いか、
確かに24時間べったり2人でいたとしても、死を迎える人の孤独を根本からなくすことは不可能です
ただ最期の時間をどう過ごすかで、残された家族の生き方も大きくかわってくるように思います
患者の家族は第2の患者ともいいます
絶望の淵から、人生最大のダメージから5年でなんとか気持ちを立て直し、どうにかしてね
悲しみを抱えている人に、回復する期間が一定に決められているというのはどうなんでしょうか
悲しみは薄皮を一枚一枚そっとはいでいくようなものです
それは何層になっているのか自分でもわかりません
ずっと悲しみに浸っていたいとは思いませんし、政府に言われなくても、嫌でも前に進んでいくものです
でもそれは政府に期限を決められるものではないように思います
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