「モネ 睡蓮の時」100万人動員

2025年、東京 京都 名古屋と巡回した
「モネ 睡蓮の時」は
100万人以上の来場者を記録しました
日本人がモネを好きなのは

よく言われることですが
- モネ自身が浮世絵の影響で日本が好きだった
- 睡蓮は日本でも馴染みの植物だから
- 植物や風景がが多く、選り好みされない
睡蓮を引き立てるように、揺れる柳、雲、どれも素晴らしい
翻弄された大作たち

当時、大きな睡蓮の絵をつなげる美術館が建つ予定でしたが、
戦争、経済、政治、モネの老化によって頓挫しました
モネの死後、息子がまとまって寄贈したのが幸いし
世界に散らばることがなく
今回のような企画が実現できたのでしょう
その作品はみな、光でうつろう色のグラデーションの絶妙さが圧巻です
チケットはデジタルで

混雑を予想し、アートパスで決済しました
入場時間を指定して購入します
当日まで、時間変更はスマホでできます
現金で入場券を買う人もいましたが、
長蛇の列でしかも予約優先なので
なかなか入場できず大変そうでした
人気の画家の展覧会は、事前購入と予約が必須です
(大体、美術館のホームページから購入できるようになっています)
睡蓮ばかりを描いたのは

これも真偽の程は分かりませんが、早逝した前妻と長男への鎮魂ではないかとか
(モネは前妻と、のちの後妻となる一族とで暮らす時期がありました)
実際、前妻が亡くなってから人物像はほぼ描いておらず
いろいろ、夫として思うところがあったのかな
日本で蓮は仏様の花ですよね
そういう由来が、いらぬ想像を掻き立てるのかも知れませんね
視力をほぼ失った画家の絵をみて

晩年の絵は、一見抽象的に見えます
撮影は不可でしたが、マグネットで購入しました
セザンヌに
「モネはただの目にすぎない、しかしなんという目だろう」と言わしめたモネ
生涯で250点以上、睡蓮を描いたモネです
視力を失いつつ会ったモネが
色の見え方が違うのはわかっていながら
「今の目には、こう見える」と色を選び、
最期まで写実的に描こうとした、
その筆の跡に胸を打つものがありました
まるで命が塗り込められているようです
実はこちらもお楽しみ

絵を見ていい気分になって、近くの居酒屋に入り、好きな日本酒をチビチビ始めたので
店の名前も、何を食べたかもうろ覚えになってしまいました
お酒の名前だけは覚えていて、とてもおいしく頂きました
神蔵(かぐら)純米大吟醸無濾過生原
2026年はモネ没後100年
来年はモネ没後100年です
東京のアーティゾン美術館に
オルセー美術館所蔵、世界最高峰のモネのコレクションがやってきます
これも賑わうことになるでしょうね
クロード・モネ 風景への問いかけ
2026.2.7から2026.5.24まで
(写真撮影可能な絵を撮って載せています)



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