悲しみの中にいるあなたへ、
同じ道を歩いたわたしから。
このブログを見つけてくださったあなたは、もしかしたら今、大切な人を失って、ただ呆然と時間を過ごしているのかもしれません。
夫が亡くなって、子どもも家を出て、気づいたら人生ではじめてのひとり暮らし。かつてのわたしも、そこにいました。
ラベンダーの香りがするたびに

夫は研究職でした。男性ばかりの職場なのに、若い頃からずっと香水をまとっていた、とてもおしゃれな人でした。
複雑な香りが好きで、どの香水にも、ほんの少しラベンダーが混ざっていました。今でも、ラベンダーの香りに出会うたびに、ふっと夫のことが浮かびます。
4年間の療養のすえに、夫を見送りました。子どもたちはそれぞれ就職して、他県へ。
夫婦ふたりで、のんびり過ごそうね——そんな夢は、ふっと消えてしまいました。
おまけみたいなものだと思っていた

しばらくは、何もする気になれませんでした。これからの人生なんて、おまけみたいなものだ、と。
そんな投げやりな気持ちで過ごしていたある日、ふと思い出したんです。
グリコのキャラメル、覚えていますか。キャラメルそっちのけで、おまけに何が入っているか、ドキドキしながら箱を開けていたあの頃を。
おまけを思い出す

夫や子どもがいた日々は、もう目の前にはありません。でも、目を閉じれば、ありありと浮かんでくる。あの記憶は、なかったことにはならない。
キャラメルは、もうおいしくいただきました。持っていたけれど、すっかり忘れていたおまけを、そろそろ開けてみようと思います。
ひとり暮らしでも、悲しみを抱えながらでも、毎日の中にちいさな楽しみを見つけていく——そんなことを綴っていくブログです。
(最近のキャラメルには、おまけがないそうですね。いつのまに、そんな世の中になってしまったんでしょう)
古い箱の中の、開けそびれたおまけを、今日も少しずつ開けています。
今の気持ちで、読みたいものを
こころが苦しいとき
- 夕方の窓の灯りがさみしいとき|死別後のひとり暮らしと、さみしさとの付き合い方
- 配偶者を亡くしても、失っていないもの|死別後もわたしを支えるものたち
- 「命日反応」を知って|春の花見に出かけるようになった話
現実と向き合う時
- 遺品整理は自分でできる?夫の遺品をひとりで片付けたら+93,190円でした(前編)
- ひとり暮らしの生活費、まず計算してみた|50代、ひとりの家計のリアル
- おひとりさまの終末期準備|保証人問題とACP(人生会議)から考えた「最期まで自分で決める生き方」
ひとりの日々に、楽しみを見つけたいとき
- 「あなたはあなた、わたしはわたし」── 居場所は自分で決める、50代ひとり暮らしの6年間
- 花を買う人生にたどり着いた。50代おひとりさまの、小さな贅沢の話。
- 対馬ひとり旅の記録|和多都美神社と姫神山砲台跡へ、50代おひとりさまの旅
ひとりの夜に、これを読んでくれているなら。


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