旅行系YouTuber スーツさんの動画を知る
昨年、病気休暇中によく見ていた動画で、
旅行の動画がありました
特に旅行系YOU TUBERの「スーツ」さんの動画に
出会えたのは大変な幸運でした
きり良く生きる
対馬の清水山跡から見た展望 はるかに壱岐が見える
夫を亡くしたあと
仕事の勤務表だけを「生きた証」にしていました
しかし、病気になり、術後のADLが低くなることが予測され、
「ああ、もっと旅行に行けばよかった」と心底悔やみました
運良く、健康を取り戻した今、
1年を3つに分けて、行きたいところに行くと決めました
そうすれば、年の途中で病気になったとしても
「ここには行けたから、まあいいか」と思えるような気がしたからです
本当は春夏秋冬で4つに分けたかったんですが、
旅行に当てられる予算が3か所くらいだったからです
今年は、対馬、京都、東京の3か所にしました
対馬
なぜ、対馬?
スーツさんが選ぶ「空港3選」の中に、対馬空港がありました
あれだけ旅慣れている人がお勧めする理由は、その地形です
長崎空港から対馬やまねこ空港までの
プロペラ機での移動は高度が低いこともあり、
長崎県の無数の島々やリアス式海岸を
ダイナミックに堪能できるということでした
西日本で暮らしているわたしとしては、近い場所にあったからです
対馬の観光ブックは本屋さんで売っていないので、
対馬の役場にメールすると観光ブックを無料で郵送してくれます
天候はお金で買う
それまで飛行機はただの移動手段だと思っていたのですが、
「なるほど、上空から地形を見るのも観光だよね」と思い
週間天気や月間天気予報とにらめっこし
晴天の日と大潮の日が重なる日を探します
そうすると飛行機のお値段は正規料金なのでお高くなってしまうんですけど
メルカリで株主優待券を安く購入することができました
3日後に出発です
素晴らしい地形
当日は快晴!
行きの飛行機は進行方向の左窓側を選びます
すると、諫早干拓、佐世保やハウステンボス、
九十九島、壱岐など眼下に見下ろして
まったく退屈しませんでした
片道10,000円弱で遊覧飛行だと思えばお安いと思います
対馬やまねこ空港着陸のときの海岸線は崖が多く、
これもダイナミックな印象です
スマホはオフにしていたので写真が撮れなかったのが残念です
素晴らしい動画をスーツさんが上げておられるのでそちらをどうぞ
オリエンタルエアブリッジ 機内でもらった金太郎飴(独特な感じがかわいい)
到着後レンタカーで、穴子を食べに行く
レンタカーは前日ネットで予約していたので、お迎えが来てくれていました
ひとりなので軽自動車で十分です
カーナビの使い方を教わっていざ、出発です!
まずは穴子を食べに行きます
タモリさんも来たことがあるという穴子亭へ
穴子をお刺身で食べたことがなかったので注文しました
生臭さなどなく、とても美味しい
小さめの穴子の天ぷらもセットの中にあり、
ふわふわの身でとろけるようでした
事前に予約していたので、待たずに美味しくいただきました
日本人だけでなく、韓国、中国の方たちもいましたが
みなさん和気あいあいと楽しくいただけました
ワダツミ神社へ
対馬の観光名所でもあります
近年、外国の方たちのオーバーツーリズムが問題ですが
ここ和多都美神社もいろいろご苦労があったようです
たまたま、わたしが訪問する前日に、観光は日本人限定となりました
ただ、それがわたしにはありがたいことに、たったひとりの観光客となりました
神社までの砂利の音は自分の足音のみ
潮の香り、静かな波の音、静謐な空気
なんとも贅沢な空間です
砲台跡まで山登り
姫神砲台跡からの展望、360度リアス式海岸!
行く予定はなかったのですが、
ホテルのチェックインまで時間があるので
砲台跡に行ってみることにしました
行ったことがある皆さんが「車での離合は無理」とあるので、
地元の人に車を止めていい場所を聞き、
駐車して歩きで山頂を目指します
Googleは60分で行けるとのこと
途中、後ろから「対馬役場」と書かれた軽トラに追い抜かれる際、
「山頂まではまだまだですよ」と言われて
一瞬、気が遠くなりそうに
わたしの足では、だいたい80分かけて頂上にたどり着きました
途中、誰とも会わず「ここで倒れたらそれまでだな」と思いましたが
自然の緑にただただ圧倒されていました
写真に撮ればガイドブックと同じものなんですけど、
山の土の匂いや鳥のさえずり、山椿の赤の美しさ、
木漏れ日の柔らかな光や風などは
体験しないとわからないものです
そして砲台頂上に立ったときのあの瞬間
360度見渡す限りのリアス式海岸に穏やかな海
バルチック艦隊を撃破した歴史
ここまでレンガや石を積み上げる労力とここまで朽ち果てていく時間に
変わらないものなどないのだと改めて思い、感動です
当時のレンガから歴史を思うと、
今、わたしが考えていることなど
さほど大したことではないなと思わせてくれます
旅を終えて
樹齢300年超えの杉の木
おそばも美味しかった
夫を亡くしてから、こんな日が来るとは思いもしませんでした
昨年の手術は、いろいろなことを教えてくれました
「もっと行きたいところへ行っておくべきだった」
「もう、健康な体には戻れない」
しかし、わたしは今、ほぼ術前と同じ暮らしをしています
人生で一番悲しかった日
「これからは、いいことなどないんだ」
そうどこかで自分に期待させないように過ごしてきました
また何かを期待して、失うのが怖かったからです
ただ今回のことで、
「自分が考えていることなどはたかが知れていて
良くも悪くも思い通りにはならない」
だとしたら、終わりを覚悟しながら切り良く生きようと思いました
次は京都です
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