不安は、見えない色が混ざった心の模様。その色を一つずつ見分けることで、今日も自分を取り戻していく
不安の正体を知る ― 色を分けてみる

不安を感じたとき、それはさまざまな感情が混ざり合った状態だと思っています。
たとえるなら、赤、青、黄色の、違う粘土を混ぜ合わせて丸めたようなもの。
最初は赤や青などはっきり分かれているのに、混ざりすぎると何色かわからなくなる――それが「不安」なのかもしれません。
だからこそ、混ざりすぎる前に「取り出す」ことが大切だと思っています。
少しでも明確な色のうちに、「お金の不安」「人間関係の不安」など具体的に言葉にしてみる。
輪郭が見えてくると、不安はすこしだけ小さくなる気がします。
正体がわからない不安は、いったん横に置く

考えすぎて元の色がわからなくなった色もありますよね。
考えても答えの出ない不安は、「お化けのようなもの」。
あるかどうかもわからないものを考え続けると、心が疲れてしまいます。
そんな時は無理に向き合わず、「今は保留」にしておく勇気も必要で
時間を味方につけて、しばらくすると自然と形が見えてくることもありました。
不安を細分化し、できることから整理する

わたしの場合、不安を5つに分けて考えました。
- お金 家計簿とライフプランを立てる
- 寂しさ 得意なことをする(読書、園芸など)
- 緊急時 災害時セットや書類を準備
- 病気 入院・自宅療養セットを常備
- 親族関係 兄とけんかしないルール
「不安」を細かく分けると、具体的な解決策が見えてきます。
不安なことは見たくない現実だったりもしますが、考えることを恐れないことが大切だと思っています。
鍵は自分の手の中にある

問題を解く鍵は、たいてい自分の手の中にあります。
けれど鍵は開けられても、その先の問題を解決するのに自分だけでは困難な時も。
そのときは、行政・専門家・身近な人に上手に頼ります。
特に身近な人に頼る場合は、今後の関係性を考えて、お願いごとは「小さく」「具体的に」するのがコツですね。
つまり依存関係にならないようにするということだと思っています。
相手の負担にならないよう、感謝を添えて伝えると関係も長続きしますね。
他人軸で生きていないかを確かめる

誰かの生き方がまぶしく見えると、自分の選択が間違っているような気がして不安になります。
けれど、それは「他人の人生を軸」にしているサイン。
わたしがずっと気にしていることがありました。それは働き方についてです。
世間体とか、お金のこととか「不安」が重なると判断ができませんでした。
しかし、家計の収支を洗い直し、また年齢も考えて、今の週2〜3日の仕事を続けると決めました。
「働けるうちにがむしゃらに働く」のではなくて、「働けるうちはゆっくり自分を大切にしながら働く」
それが、わたしにとっての“自由”だからです。
いちばん大事なものを思い出す

「自分にとっていちばん大切なものは何か」――それを基準にすれば、他人の選択に揺れなくなります。
わたしにとっての基準は“自由であること”。だから、今の働き方を続けると決めました。
心がグラグラするときは、原点を思い出すようにしています。
わたしはわたしの生活でいい。人は関係ない――そう思えたとき、不安は静かに遠のいていきます。
静かな日々の中で、自分を取り戻す練習を繰り返しやっていく


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