遠くから心配しているひとたち

だいじょうぶ ひとりの工夫

友達とドライブ

サンドイッチ

子どもが幼稚園の頃から、好きなママ友さんがいます

もう、25年ですか、早いものです

わたしが恥ずかしがりなので、滅多にお会いしないでLINEのやり取りくらいなんですが、

ランチにでも行こうと誘われて、コーヒーの美味しい昔ながらの喫茶店にドライブです

夫が亡くなったのは知っているのですが、わたしと2人のときにはまったく触れません

いつものように、自分の好きな音楽や職場の話、老齢の親の話など他愛もない話ばかりです

わたしを「かわいそうな人」扱いしない、貴重な存在です

「助けて」と言えるなら彼女でしょうか、まだ言ったことはないけれど

最近のわたしの好きな曲 Spesial Days

 

コインパーキングで当てられる

楽しい時間の後、車をコインパーキングから出そうとした時です

バン!という衝撃と音

たまたま停車していたわたしの車に、別の車がバックのまま突っ込んできて、当ててしまったのでした

助けてくれるひとは案外いる

BMW

となりに駐車していたBMWに乗っていた若干怖めのお兄さんが、当たる前にクラクションを鳴らしてくれましたが、時すでに遅し

BMWのお兄さんは「怪我はありませんか?」と警察が来るまでパーキングにいてくれました

相手の方は、わたしと同じ位の年令で「(わたしの車が)もう出庫して、後ろを確認せずに急いでバックして当ててしまった」とのこと

警察が来て事情聴取が始まります

そこにBMWのお兄さんも加わり「ドライブレコーダーを出しましょうか」とどこまでも親切です

慌てていてお名前も聞かなかったけれど、BMWのお兄さんありがとうございました

当ててしまった方も、名刺をいただき、何度も「体は大丈夫ですか」と心配されました

事故にあったのは初めてです

警察の対応をしている時、実は足がずっと震えていていました

彼女には申し訳なかったけれど、いてくれて良かったとも思いました

どこまでも優しい人で「気にしないで、わたしがいて良かったね、またドライブいこうね」と笑うのでした

これからは自分だけが頼り、と頑なだったかもしれません

案外、助けてくれる見ず知らずの人もいるってわかって、肩の力が抜けました

傷をかくして生きている

10対0で車を修理することとなりました(ここで揉めることもあるのだとか)

お相手の方もいい方でした

車は買ったばかりでがっかりはしましたが、当てた側も当てられた側も、同乗者も、身体がなんともなくてよかった

そして3週間ぶりに愛車が戻ってきました

傷がついたことなど、まるでなかったかのようにピカピカです

(きみが最後の車になるんだろうな、これからもよろしくね)

人もだいたい半世紀も生きていれば、何もない人生などあるはずもありません

人に触れてほしくないことの1つや2つありますよね

みんな、平気なふりをして生きている、そう思うと懸命に生きている、

愛しい存在ですよね

時々は肩の力を抜いて「ちょっと助けてほしい」ってお願いするのもいいのかも

遠くからあなたを心配している人が、声をかけようと逡巡しているかもしれません

 

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