おひとりさまが病気になったとき4|手術から退院まで10日間の記録と費用218,000円

医者 健康・暮らしとお金

シリーズのまとめはこちらひとり暮らしで手術・入院したら、いくらかかった?発覚から退院までの全記録【総額269,030円】

先日、手術と10日間の入院生活を終えて、退院しました。

費用は入院費、個室代、手術必要物品、退院時処方まで含めて218,000円。生命保険でおりた金額とほぼ同じで、プラスマイナスゼロでした。

この記事は「何日目に何ができるようになったか」と「かかったお金」の記録です。これから手術や入院を控えているおひとりさまの参考になれば嬉しいです。

(前回はこちら:入院当日、保険証を忘れた。おひとりさまの手術前夜の記録。

手術当日——手術時間そのものが、答え

手術

朝6時、術衣に着替えました。術中の急変に備えて家族の同意が必要なため、子どもが眠そうな顔でやってきます。「何か言い残すことは」と言うので、銀行と証券会社のパスワードをこっそり耳打ちしました。

執刀医からは「悪性を想定すると、6〜7時間かかります」。子どもが「もし、良性なら?」と聞くと、しばらく間をおいて「3〜4時間くらいでしょうね」。

つまり、手術にかかる時間そのものが、診断の答えなのです。

8時に手術室へ。麻酔科の先生が「ドラマではこれを当てた瞬間眠るけど、そんなことはないよー」と笑いましたが、そのあとのことは覚えていません。

目が覚めたら12時——時計が答えを言っていた

病室に戻ったのは12時。手術開始から、約4時間でした。

術中の迅速病理検査では良性(仮)。ただし卵巣は判断が難しく、正式な結果は1ヶ月後だそうです。

子どもは悪性を覚悟してチキン南蛮を食べていたところをPHSで呼ばれ、「歯磨きする時間がなかった」と笑っていました。わたしは「迷惑をかけてごめんね」とだけ伝えて、また眠ってしまいました。

術後の記録|何日目に何ができたか

術後2日目|熱38℃、歩行訓練は中止に

噂に聞く「鬼の歩行訓練」は、おねむ状態のため中止になりました。朦朧とするなか、看護師さんが熱いタオルで手早く体を拭いてくれました。

術後3日目|初めて歩く。点滴・麻酔・バルーンがはずれる

熱が下がり、食事再開。「歩きましょうか」の声に、昨日のお世話を思うと断れず、点滴台を押して廊下を往復しました。へっぴり腰でも歩けたので、点滴・硬膜外麻酔・バルーンがはずれました。上司と同僚にLINEで現状を報告。

入院4日目|体重プラス3.5キロ、シャワー解禁

朝、体重を測ってプラス3.5キロに驚愕(点滴のせい、と思いたい)。売店を1周、階段も2階分なら楽勝です。傷跡は臍から下に15センチほど。保護テープを貼って、シャワー解禁になりました。

食事

温かい食事を配膳してもらえるありがたさは、入院して初めてわかります。

術後5日目から8日目|退院日が決まる

傷跡もキレイと言われ、退院日が決まりました。個室は週1回、上乗せ料金で特別食が頼めるそうで、贅沢だと断ったら、子どもが「面白そう」「だって一生に一回だよ」(そう願いたい)。頼みました。

腹帯

腹帯は初めは面倒でしたが、今はこれがないと怖くて過ごせません。

入院9日目|特別食と、自分に厳しくしすぎる癖

むくみが取れて体重が元に戻り、一安心。昼は頼んでいた特別食、スイーツ付きです。入院中は「自己スイーツ禁止令」を出していたので、甘さが脳に幸せを運びます。子どもよ、ありがとう。

食事
デザート

わたしはいつも自分に厳しくしてしまって、楽しむことを忘れてしまうんですよね。

入院10日目|虹を見ながら退院

先生と看護師さんにご挨拶をして、外を見ると虹。なんだか得した気分です。

にじ

スーツケースは院内のセブンからクロネコで自宅へ送りました(約2,000円)。手ぶらで、お腹の傷をいたわりながら帰れます。

「良性(仮)の(仮)が、次はとれますように」——祈る気持ちで、大学病院をあとにしました。

お会計

入院費+個室代+手術必要物品+退院時処方で、計218,000円。生命保険でおりた金額とほぼ同じで、プラスマイナスゼロでした。

まとめ|これから手術・入院するおひとりさまへ

役に立った物・こと

  • スーツケース(帰りは院内のセブンからクロネコで発送、約2,000円。手ぶらで退院できます)
  • 腹帯(初めは面倒、最後は手放せない)
  • 体を拭いてもらうこと、温かい配膳のありがたさは、入院して初めてわかります

お金のこと

  • 総額218,000円(入院費+個室代+手術必要物品+退院時処方)
  • 生命保険でほぼ相殺。保険の内容は元気なうちに確認を

おひとりさまでも、ひとりではできないこと

術中の急変に備えた「家族の同意」です。今回は子どもに頼めましたが、もし頼める人がいなかったら——と考えると、正直、困ってしまいます。

手術の同意、身元保証人、パスワードを託す相手。おひとりさまはこれからますます増えるのだから、家族がいなくても安心して手術を受けられるしくみが、そろそろ社会にあってもいいのになあ、と思うのです。

それまでは、自衛です。誰に頼むか、元気なうちに決めておくと安心です。ついでに、銀行や証券会社のパスワードを伝える相手も。

正式な病理結果は1ヶ月後。(仮)がとれたら、また報告します。

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